Schrödinger デジタル創薬セミナー 16:
Accelerating protein degrader discovery: Computational strategies for degrader design and optimization

APRIL 16, 2025

プロテインデグレーダー(標的タンパク質分解誘導剤)は、細胞の自然な分解経路を利用してタンパク質機能を制御する革新的な創薬モダリティとして注目されています。しかし、その二官能性構造ゆえに、複数の要素を最適化する必要があり、設計は非常に複雑です。
Schrödingerは、企業の研究者と連携し、二つのタンパク質と二官能性分子から成る三者複合体の構造を正確に予測できる計算ワークフローを開発しました。

このウェビナーでは、タンパク質間ドッキングやリンカーサンプリング、メタダイナミクス、自由エネルギー摂動計算(FEP+)を活用したツールキットを紹介し、複合体の構造予測から活性最適化まで、プロテインデグレーダー設計を加速する方法を解説します。また、LiveDesignプラットフォームによるリアルタイムの共同研究の可能性についても紹介します。

Webinar Highlights

  • プロテインデグレーダーのモデリングにおける最新の動向と課題の概要
  • Schrödingerの計算ソリューションのご紹介:出口ベクターサンプリング、HDX-MSなどの実験データを活用した三者複合体のアンサンブル予測とフィルタリング、複合体のスコアリング、FEP+を用いたリンカー最適化
  • プロテインデグレーダー設計プロセスを効率化するLiveDesignでのワークフローのデモ
  • プロテインデグレーダーモデリング向けのMaestroの新パネルをいち早くご紹介

Our Speakers

Agus Rodriguez-Granillo, Ph.D.

Director, Application Science

テキサス州ヒューストンにあるライス大学で生化学の博士号を取得。マサチューセッツ州ケンブリッジのApplication Scienceチームのリーダーで、米国北東部地域の顧客サポートを担当しています。さらに、新たな治療モダリティとしての二官能性デグレーダーの分野の研究も行っています。

Sonia Nicolaou, Ph.D.

Senior Scientist II, Application Science

イギリスのマンチェスター大学で化学の博士号を取得しました。Schrödinger入社後は、顧客への科学的サポートを行うとともに、LiveDesignにおける新しいモデリング機能の開発にも携わってきました。最近では、LiveDesignへのPROTACsワークフローの実装に注力しています。